横山大観生誕150年を記念して東京国立近代美
術館で「横山大観展」が開かれていました。
館内は第一章明治~第三章、昭和にかけての
作品が展示されていました。
どの作品見て「日本人の心」が作風に現れていて
改めて素晴らしい巨匠であることを再確認しました。
晩年(84歳)描いた「或る日の太平洋」は
静かな富士山と荒々しい太平洋の波が
胸を打ちました。
全長40メートルの日本一長い絵巻「生々流転」は
水の一生の物語を描いています。山間から湧く
雲が一滴の水となり地に落ち流れる。川は周囲の
山や動植物や人々の生活を潤し海へと流れ込む
海では龍が躍り水は天に昇り雲になる。
大観の集大成の墨絵は圧巻です。
大観の言葉から
「墨を遺す」というあの墨絵の余白がそのまま空に
成り雲に成る
あの深秘不可思議は東洋人のみ知る
恍惚境だ・・・・・大観芸談より
絵はどこまでも心で描かねばならぬという事を忘れ
てはならぬ・・・・・・・大観芸談より
正気放光
或る日の太平洋